うつ病治療者の声 克服のヒントは医者任せにしないこと

うつ病は、熱や咳など症状がわかりやすい風邪とは違って「見えない病気」だからこその治療と理解の難しさがあります。うつ病治療経験者の立場から、病気や薬の解説、そして安心して休養生活に入るための考え方まで具体的経験を踏まえて解説していきます。

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うつ病治療者の声 克服のヒントは医者任せにしないこと > 周囲の方へ > 家庭環境の作り方

家庭環境の作り方

うつ病患者が家の中にいると、どうしても生活リズムが合わなくなってきます。

 

抑うつ症状から食事を取らなくなったり、睡眠薬によって朝起きれなくなったり、自然と家族で食卓を囲む機会が減ったりします。

 

睡眠薬の適量が見つかるまでは、睡眠の状態も安定せず、昼頃にならないと起きてこないこともしばしばでしょう。

 

薬の副作用から、黙って座っていられず(イライラ・ソワソワといった症状―アカシジア)、いつも部屋の中をウロウロしているかも知れません。

 

 

そんなうつ病患者の様子を、必要以上に気にして合わせることは、家族にとって大きな負担になります。なので、いっそのこと、そのままにしておいてあげてはどうでしょうか。

 

危機的な拒食でない限り、多少食事を摂らないくらいならそれで良いでしょう。朝起きれないなら、そのまま寝かせておいて下さい。アカシジア(上述)が起きて不安定になっているようなら、頓服を飲ませて、ゆっくり話を聞いてあげて、落ち着かせてあげて下さい。

 

ただ、回復傾向になってきたら、少しづつ、生活リズムを修正するよう働きかけて欲しいと思います。

 

そして、思うように行動できない本人に代わって、家族みんなで、うつ病の情報を集めて理解を深めて下さい。

 

 

うつ病患者がいると、一時的に家庭内が神経過敏になることがあります。ですが、腫れものに触るような態度は、かえってうつ病患者の居心地を悪くしてしまうので、できるだけ「いつも通り」であることが一番です。

 

気分転換にと言って、無理やり外に連れ出す必要はありません。それはかえって本人のストレスになります。放っておくのが、一番良いです。

 

 

「きっかけ」だけは与えてあげて下さい。インターネットの掲示板なり、薬の情報なり、同じうつ病の人の情報なり、何でも良いので、本人がうつ病と向き合うきっかけを、作ることができると良いと思います。

 

 

最初のうちは、家族内も一時的にゴタゴタするかも知れませんが、一番良いのは「受け入れる」ことです。あるがままに受け入れて、できることは努力をする。それが一番の、家庭環境の作り方だと思います。

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