うつ病治療者の声 克服のヒントは医者任せにしないこと

うつ病は、熱や咳など症状がわかりやすい風邪とは違って「見えない病気」だからこその治療と理解の難しさがあります。うつ病治療経験者の立場から、病気や薬の解説、そして安心して休養生活に入るための考え方まで具体的経験を踏まえて解説していきます。

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うつ病治療者の声 克服のヒントは医者任せにしないこと > うつ病に関連する病気Q&A > パニック障害はうつ病と関連があるって本当?

パニック障害はうつ病と関連があるって本当?

最近、芸能人でも「自分はパニック障害だった」と告白される方がいらっしゃいますよね。芸能人が告白するケースが増えたことで、社会的な認知度も高まってきたパニック障害ですが、何が原因でどんな症状が起こるのか、そしてうつ病との関連性はあるのか、について説明します。

 

 

パニック障害はうつ病と関連があるって本当?【症状】
「ある日突然、特別な理由もないのに急に胸がドキドキと苦しくなり、冷や汗が出て、呼吸が困難になる。」いきなりこんな症状が出ることがあります。
発作は急でかなり激しいため、あまりの苦しさに「このまま死ぬのではないか」という恐怖にかられたり、救急車で病院に行くこともあります。
発作は、起こってから10分以内にピークに達してからおさまりますが、病院で身体のあちこちを検査してみても、どこにも異常は見られないのが特徴的です。
にも関わらず、またしばらくすると急激な発作に見舞われる、これを繰り返して行きます。

 

【予期不安】
一旦発作がおさまった後も、「またあの苦しくて恐ろしい発作が起きるのではないか」という不安感に襲われることになります(予期不安)。

 

【広場恐怖】
予期不安の恐ろしさが強くなると、やがて「外出した時に周囲に迷惑をかけるのではないか」「発作を起こした時に誰に助けを求めれば良いのか」などと考えるようになり、不安感のあまりに外出を避けるようになってきます。これを【広場恐怖】と言います。
「広場」とは、「逃げられない・助けを求められないような場所や状況」を意味します。例えば次のような場所です:

 

○電車・バス・地下鉄などの乗り物
○人混み
○車の運転
○美容院(ずっと座り続けなければいけない)

 

これらはほんの一例で、外出一般について広場恐怖が見られると言っても良いでしょう。

 

 

さて、肝心のうつ病とパニック障害との関係ですが、明確な関連性はないものの、パニック障害経験のある人がうつ病を引き起こしやすい、ということはわかっています。
中でも「二次的うつ」と呼ばれるものは、外出先でパニック発作が起きるのではないかという恐怖から家に閉じこもるようになり(広場恐怖)、日常生活にも支障が出ることから、社会に適応できていないのではないかと自信を失うようになります。これが抑うつ症状を呼び、「二次的うつ」になっていってしまうのです。

 

 

パニック障害の原因はまだハッキリとわかっていませんが、専門家の間では、脳内物質のバランスが乱れたことが原因だという説が主力なようです。うつ病と同じように、ストレスや過労などが危険因子になっている傾向もあります。

 

治療は服薬が中心です。脳内物質セロトニン(意欲や元気を伝達します)を増やす働きがある「SSRI」という種類の薬がメインですが、これを飲むことによって、パニック障害を脳から改善していきます。SSRIと呼ばれる薬については、別項のお薬のページで解説しますね。

 

 

パニック障害の場合、きちんと薬を飲んで焦らずにいれば、いつの間にか、「そういえば、最近発作がないな」と気付く日がきます。そんな回復の仕方がとても理想的です。焦れば回復は逃げていくだけです。のんびり構えましょう。

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